フランチャイズへの加盟を検討している人にとっては、「どのタイミングで加盟するか」も今後の成功を左右する大切な要素となります。ここではフランチャイズ加盟におすすめのタイミングや、加盟契約締結までの大まかな流れを説明します。
フランチャイズ契約締結に至るまでの過程は本部によって多少違いがありますが、基本的には以下のような流れになります。
すでにフランチャイズ展開が確立されている業種への加盟の場合「加盟しよう」と思ったその時がタイミングとしては良いと言えますが、比較的新しい分野であればアーリーステージ（起業前後の早い段階）がおすすめのタイミングと言われています。この考え方は全ての製品は導入期、成長期、成熟期、衰退期の4つの段階を得るという理論「製品ライフサイクル」に基づくもので、このうち導入期、つまりアーリーステージで参加すればこれから成長していく業界で先行者利益（早めに新しい市場に参入することで利益を独占し市場において優位な立場を確立すること）を期待できると考えられるためです。
また本部がテリトリー制を採用している場合、アーリーステージの方が高い集客と売り上げを期待できる魅力的なエリアを獲得しやすいというのも理由の1つです。他の参入者（競合加盟店）が増えるにつれて魅力的なエリアはどんどん確保されて少なくなっていくため、遅くなるとあまり集客を見込めないエリアしか残っていない、と言うこともあり得るのです。
更に、フランチャイズの場合加盟金やロイヤリティの支払いが発生しますが、一般にアーリーステージの方がこれらの金額が低く設定されており、成長するにつれて増額されていく傾向にあることも理由に挙げられます。このためアーリーステージで加盟すれば初期費用も運営費用も抑えることができ、高い収益が期待できるでしょう。
